有線放送やTVではまず耳にするコトがないミュージシャンのライブへ、今回も行ってきた。一言でいえば”最高”だった。行ってよかった。
もはや恒例、有志の馬の骨による見事な献花
昨年同様、「謎の宗教団体の信者」といった風情の観客とともにZepp Osakaへ入場。やはり客層は老若男女問わず幅広く、特に今回は女性が多い印象だった。
19:00ライブ開演。
曲目は多彩で、盛り上がる⇒しっとり聴く⇒盛り上がる⇒大いに盛り上がる⇒しっとり聴く、といった感じの、メリハリのあるセットリストだったと思う。
曲が進むなかで場内の熱気がだんだん上がっていくのを肌で感じる。
インスト曲「回=回」で、平沢がスナイパーのようにギターの先端を観客へと向けるパフォーマンスがあったが、その狙われた観客の中の一人に私が入ったと思われる(ステージ上の師匠とばっちり目が合った)
興奮あり、感動あり、トリップありで駆け抜けるように終盤へ向かっていく。ラストの「PLANET-HOME」が流れる。今回の新曲のひとつだが、演出の素晴らしさも相まってイントロのグリッチから鳥肌が立つほど美しいと感じた。
セトリ終了。アンコールが始まる。声を張り上げて「ヒラサワ」を呼ぶ。
ライトアップして、「白会人」と呼ばれる怪しい仮面をつけたサポートメンバーと、続いて平沢が登場。場内割れんばかりの歓声。ここで初めて平沢のトークになる。関西の馬骨、神妙に聞き入る。
今回入れなかったファンが沢山いるので追加公演をするという報告の後に「白く巨大で」を演奏。
その後も、2度目のアンコールにも応えるという大サービスな内容だった。
私は(今回はサービス満点だった。流石にもう終わりだな)と、いそいそと帰り支度をしていたんだが、まさかの3度目のライトアップ。そして平沢、再々々登場。吃驚した。あり得ない展開だ。
スタンドマイクに近づくや否や、「新人なので媚びを売っておこうと思います」と芸歴40年以上のベテランの一言。場内爆笑。その後も鳴りやまない拍手と歓声に対して「うるさい」と一喝。私の真後ろにいたお姉さんがそれを聞いて「ありがとうございます!」と叫んでいた。こんなライブが他にあるだろうか。
最後の曲も唄い終わり、アウトロの演奏が止むまでのあいだ正面を見据えたまま微動だにしない平沢。静かな感動に包まれた初日公演であった。ライブレポおわり。
痛みでほとんど麻痺してる足を引きずりながら、大満足の帰路についたいち馬の骨Ryo Lionなのであった。
今回ライブで聴きたかったけど聴けなかった曲(二日目のセトリに入ってた)