自分なりに調べてみた所感と、簡単な考察など。
オーディオメーカーが提唱する、音楽にはほぼ関係ない業界用語。
ざっくり説明すると、地響きみたいな超低音から鳴ってるかどうかも分からない超高音まで収録した音源や、それに対応する機器のコト。また、そうした機器はかなり高額なので主にそれを所有している自慢に用いられる。スネ夫。
まあ、なんだ
あまり専門知識はないけど、人間の可聴域をはるかに越えてたらそれは超音波だろう。コウモリか、犬笛の音だ。
ソレを音楽的に楽しむつもりなら、まず聴き手の耳を改造するしかないと思う。なんせ聞こえないのだ。
サイボーグにでもなったらいい。
出来ないと思う。出来たとしてもそれが音楽的に役に立つかどうか。
私の場合、CDの音質(16bit/44.1kHz)もしくはそれ以上ならどれも同じに聴こえる。もし違いが分かっても微々たるもので、その日の体調で左右されそうな誤差といっていい程度の違いだ。
まあ機材で測れば明確に違いはあるけど、音楽は音楽なので最終的に判断するのは人間だ。
耳の肥えたオーディオマニアなら「そんな違いも分からないのか?」と仰るかもしれない。ぜひブラインドテスト(目隠しテスト)をお奨めしたい。
超音波が人体にどう作用するか(良い影響があるかどうか)といった研究で、ただの学説。
ハイパーソニック効果ともいう。
ネーミングセンスがあるのは認めるが、実はまだほとんど何も分かってないのが現状のようだ。一部の民族音楽(ガムランなど)では成果を挙げてるらしい。
コレに目をつけたのが低迷中のオーディオ業界で、このよく分からない何かを目玉に据えて商売しようと考えている。(余談だが、こういう分野を調べてるとどうしても”マイナスイオン”というフレーズを思い出す)
まあ超音波でも極低周波でも、物理的に振動してるんだから人体への影響はあるだろう。
研究成果が音響兵器にならないコトを祈るばかりだが。
赤外線というのは赤色より向こう側の光で、人間の目では認識できない。むらさき色から外が紫外線。
では、そんな目には見えない赤外線と紫外線がクッキリ映るTVが高額で発売されたとする。果たして買うだろうか。
そういう話だ。あったら少し欲しい。(日焼けしたい)
技術面では面白い。興味をそそる分野だ。
しかし、なんというか、よく分からない・聞こえもしない音に付加価値をつけるあたりに生理的な気持ち悪さがある。メーカーは金が欲しくて宣伝文句を謳うだけで、ユーザーはスノッブを垂れ流したくて利用するだけだ。
なにより聞こえない部分の音質は、いったい誰が保障してくれるのか。
超音波にも音質はあるはずだが、人間がそれを判断することは出来ない。下手すると爆音で鳴っていて気付かない可能性だってある。
認識できないモノを崇めたり騒ぎ立てたりする風潮は、自然現象を崇拝していたような大昔からあった。
これだけ文明が進んでも、人間の中身はちっとも進歩していないんだなあと思う。
最後に、どれだけHi-Fiな音源でも「ふーん高音質だな」ぐらいの感想しか私はもたない。それより内容のほうが気になる。
関連リンク:ハイレゾ音源は人間の耳で聴き分けられるか? 禁断のブラインドテストで検証! ←最終的に二択クイズ